弁論について

「弁論とは何か」実は難しい質問です。人によって説明が異なることがあり、ひと言で表せません。
主題(政策や価値)や目的(伝達、共有)の重点が、弁士によってさまざまだからです。ひとつだけ、確実にいえることがあります。「自分自身の意見を自分自身の言葉で自分自身が発表すること」よく受ける質問に「弁論の書き方はどうすればよいですか?」というものがあります。
残念ながら弁論について、より理解を加えてもらえたらと思います。書くものは原稿(文章)であり、弁論は口頭で発表することまでを含んでいるからです。

文章なら接続詞で場面を展開する場合でも、弁論なら「間」をとった方が効果的なこともあります。
原稿用紙の上だけでなく、実際に発表する情景を思い浮かべて、原稿の作成に取り組んでください。

弁論、意外と奥が深くないですか?

百聞は一見にしかず。最優秀弁論を紹介していますので、ぜひ体感してみてください。
これから取り組む人のために「初めて弁論を学ぶ人のために」で、論旨や態度などについて解説しています。

弁論は今の時代に求められる個性の結晶です。皆さまが文部科学大臣杯全国青年弁論大会のの舞台に立つ日を楽しみにしています。

日本弁論連盟理事 南上 清一郎