第69回全国青年弁論大会 大会報告

第69回文部科学大臣杯全国青年弁論大会　文部科学大臣祝辞

　はじめに、本年１月に発生した能登半島地震、今夏の記録的な大雨により亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

　被災地の皆様の声に耳を傾けながら、一日も早く元の平穏な生活を取り戻すことができるよう、引き続き、全力を尽くしてまいります。

　本日ここに、第69回文部科学大臣杯全国青年弁論大会が盛大に開催されますことを、心からお喜び申し上げます。

　現代は、変動制、不確実性、複雑性、曖昧性を持った、将来の予測が困難な時代と言われています。

　このような時代を生きる上で、未来を担う皆さんには、自ら課題を見つけ、それを解決する力を身につけることが求められており、常に学び続けることがこれまでにも増して大変重要になっています。

　本大会は、全国から集まった青年が、それぞれの生活の中で学び取り、感じ取った事柄を正しく相手に伝えるための技術を磨き、弁論を通じて正しいものの見方、考え方を養う、すばらしい取組であり、まさに、これからの社会を生きていくうえで必要な力の育成につながるものであると思います。　

　出場される皆様におかれましては、日頃の成果を充分に発揮し、自分の想いをしっかりと伝えていただきたいと思います。また、本大会への参加を契機に、これまで以上に日々で感じる様々な課題等を深く考察し、学びや対話、地域社会での実践を通じて、これからの時代をけん引するリーダーとしての力を発揮して頂くことを心から期待しています。

　本大会は、社会生活における人との関わりの中で伝え合う力を高め、思考力や想像力を養うという目標の達成に寄与する、大変意義深いものと考えております。文部科学省といたしましても、今後とも我が国の将来を担う人材の育成のため、様々な教育改革に取り組んでまいります。

　結びに、本大会の御成功並びに日本弁論連盟のますますの御発展と、お集まりの皆様方の御健勝と御活躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。

文部科学大臣　あべ俊子